--- title: 卒業後も続けたい好きなことを書き出す description: 卒業後の予定を支援や通所だけで埋めず、本人が学校や家庭で繰り返し選ぶ好きなことを、場所、時間、人との距離、続ける条件へ分けて残します。発達の目的を付けない方法です。 date: 2026-09-07 phase: high_school category: 遊び・外出 perspectives: [本人] tags: [選択肢] draft: false og_image: assets/images/phase-family-embrace-v2.png --- 卒業後も続けたい好きなことは、活動名だけでなく「場所」「時間」「人との距離」「続ける条件」に分けて書きます。学校で終わる活動と決めず、本人が繰り返し選んでいる場面から一つ残します。 好きなことへ発達や就労の目的を付ける記事ではありません。卒業後の時間をすべて活動で埋めるものでもありません。地域施設の利用や安全は、公式案内と個別の状況を確認します。 ## 学校と家庭で選ぶことを三つ集める 本人が自分から向かう場所、手に取る物、繰り返す動きを三つ集めます。家族や先生が勧めた活動と分けます。 長く続けたことだけを選びません。短い時間でも本人から始めた場面を残します。 表情だけで好きと決めず、始めた時と離れた時を書きます。同じ活動でも日による違いを残します。 卒業後に続ける一つを、本人へ二つから示します。返事がなければ同意としません。 ## 四つの条件へ分ける 一つの好きなことを四つへ分けます。 | 条件 | 確かめること | |---|---| | 場所 | 学校以外でできる場所 | | 時間 | 始める時と終わる時 | | 人との距離 | 一人、近く、一緒 | | 続ける条件 | 物、音、移動、費用など | すべての条件を家庭だけで整えません。地域施設や支援先で行う場合は、利用方法を正式に確認します。 費用や送迎は家族の欄へ分けます。本人の希望と混ぜません。 ## 学校で使っている物をそのまま持ち出さない 学校の物や写真を家庭で複製する前に、所有と利用のルールを確認します。ほかの生徒が写る画像を使いません。 学校でしかできない活動もあります。その場合は、本人が選んでいる要素を一つ探します。音、手触り、場所の静かさなどです。 卒業後の場所で同じ活動を再現できなくても、本人の好みがなくなったとしません。似た条件を二つ示します。 支援者へ伝える時は、「これが好きです」と固定せず、どの場面で選んだかを添えます。 ## 予定の中へ空白と一緒に置く 好きなことを毎日の課題にしません。一週間の中へ一つ置き、その前後に予定のない時間を残します。 本人が選ばない日は、参加しなかったと評価しません。別の過ごし方を選んだ場面を残します。 家族が一緒に行う場合も、家族の休む時間を別に置きます。本人の好きなことを家族の義務にしません。 こども家庭庁の児童発達支援ガイドラインは、こどもの興味や関心と遊びを尊重する考え方を示しています。周りの環境にも目を向けています。卒業後を考える時も、好きなことを大人の目的へ変えず本人の過ごし方として残します。 ## 地域で続ける場所を一つ確かめる 地域施設を使う場合は、開館時間と利用ルールを公式案内で確認します。移動方法と休める場所も確かめ、一度に複数の場所を見学しません。 本人へ入口と帰る流れを示します。長く滞在することを目標にしません。 入らなかった場合も、失敗としません。入口まで行ったことや別の場所を見たことを残します。 支援が必要な場合は、家族だけで方法を決めず施設や関係者へ確認します。 ## 半年ごとに好きなことを更新する 卒業前から同じ一枚を使い続けず、半年ごとに本人が今選んでいることを見ます。 以前の活動を選ばなくなった場合も、できなくなったとしません。最後に見た場面を残します。 新しいことを選んだら、一つ追加します。好きなことの数を増やすことを成果にしません。 共有先へ渡す場合は、更新日と目的を書きます。本人の詳しい記録を広く配布しません。 ## 今日選んだ一つから始める 今日することは、本人が自分から選んだ一つを書くことです。四つの条件のうち分かる所だけを埋めます。 卒業後に続けられる場所を家族が一つ調べます。本人へ実現できる二つを示します。 好きなことを書き出す目的は、卒業後の予定を充実させることではありません。本人が学校生活で選んできた時間を、卒業と同時に消さないことです。活動名と条件を分ければ、場所が変わっても大切な過ごし方を考え続けられます。 ## 参考にした公的資料 この記事では、[こども家庭庁「児童発達支援ガイドライン」](https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/0ff6d844-e785-416a-9bbc-194938099218/583292ad/20240709_councils_shingikai_shougaiji_shien_0ff6d844_04.pdf)を確認しました。こどもの興味や関心、遊び、環境を尊重する考え方を参考にしています。卒業後の制度や施設利用を一般化せず、本人が選ぶ過ごし方の記録に限定しました。2026年7月25日に参照しました。