卒業後の一週間は、確定した予定表ではなく仮の一週間として作ります。「本人の行き先」「移動」「休む時間」「家族の役割」「未確認」の五つへ分け、空欄を残します。
利用先や制度を家庭だけで決める記事ではありません。候補の利用条件や契約、費用と送迎は学校や自治体の最新案内を確認します。必要に応じて関係機関へも確かめます。本人の選択と家族の条件も別に置きます。
今の一週間を先に書く
卒業後の候補を入れる前に、現在の学校生活を月曜日から日曜日まで書きます。
学校と放課後の行き先だけでなく、移動と帰宅後の時間も置きます。休日の好きなことや休む時間も残します。
家族の送迎、仕事、きょうだいの予定を別の色で書きます。本人の予定へ混ぜません。
今の一週間が全部必要な基準とは考えません。卒業で変わる場所を見つけるために使います。
五つの欄へ仮置きする
卒業後の候補を五つの欄へ置きます。
| 欄 | 書くこと |
|---|---|
| 本人の行き先 | 確認済みの候補と予定 |
| 移動 | 出発、帰宅、受け渡し |
| 休む時間 | 予定を入れない時間 |
| 家族の役割 | 送迎、連絡、準備 |
| 未確認 | 利用条件、時刻、次の質問 |
候補を検討中の場合は、確定したように書きません。「見学予定」「未確認」と表示します。
空欄を埋めるために新しい候補を足しません。本人と家族の一週間に必要な余白として残します。
本人が選んだことへ印を付ける
本人が見学や日常で選んだことは、家族の予定と違う印を付けます。場所、活動、人との距離などです。
本人が選ばなかった候補も、拒否と固定しません。見学日や示し方の条件を添えます。
こども家庭庁の意思尊重の手引きは、こどもの意思を多様な方法で把握し、表明しやすい環境を整える考え方を示しています。仮予定でも、本人が示した場面を家族の案へ埋め込みません。
本人へ一週間全体を見せる前に、次の一日だけを示します。大人の調整情報は別にします。
移動と家族の役割を先に確かめる
行き先が決まっても、移動方法や時刻が未確認の場合があります。家族の送迎を前提にせず、一行ずつ確認します。
家族が担う役割は、その人の名前より「送迎する人」「連絡を確認する人」と書きます。特定の一人へ固定しません。
家族が対応できない曜日は、本人の予定を削る前に正式な送迎や支援の選択肢を関係機関へ確認します。
緊急時の連絡や健康情報は、この仮予定へまとめません。正式な手順と資料を別にします。
休む時間を候補と同じ大きさで置く
空いた時間へ見学や用事を入れず、「休む」と予定表へ書きます。本人が普段分かる写真や言葉を使います。
休む時間を通所の準備や家事手伝いへ変えません。何もしない選択を残します。
家族の休む時間も別に置きます。本人が好きな活動をしている間だけを家族の休憩にしません。
厚生労働省の睡眠ガイド2023は、睡眠・休養を生活習慣と環境を含めて考える視点を示しています。個別の必要時間は決めず、一週間の予定に余白を置く考え方だけを参考にします。
未確認を次の質問へ変える
未確認欄から、今週尋ねる一つを選びます。「送迎はありますか」より、どこからどこへ誰が移動するかを聞きます。
返答は、説明されたことと家族の受け取り方を分けます。正式な通知がない場合は「検討中」のまま残します。
制度や利用条件は変更されることがあります。確認日と一次情報の所在を書きます。
候補が利用できない場合も、仮予定を失敗としません。本人が選んだ要素と家族の条件を次の候補へ持ち越します。
家族会議は一曜日だけ見る
家族で話す時は、一週間全部を決めません。最も移動が多い曜日か、空欄が大きい曜日を一つ選びます。
本人の予定、家族の役割、未確認を順に見ます。誰が負担するかを本人やきょうだいへ先に割り振りません。
きょうだいへ将来の支援を当然の役割として求めません。共有する予定と、きょうだい自身の予定を分けます。
話がまとまらない場合は、決められない家族と評価しません。未確認の質問を一つ外部へ戻します。
一か月ごとに仮のまま更新する
候補や実習結果が増えたら、一か月ごとに一つ更新します。毎回確定版を作りません。
変更前の予定を消さず、更新日と理由を短く残します。本人へは変更の印を使います。
卒業前にすべての曜日が埋まらなくても、家庭だけで結論を急ぎません。学校や相談先と未確認を共有します。
仮の一週間を作る目的は、卒業後を予測どおりに進めることではありません。本人と家族の今の暮らしから、次に確認する場所を見つけることです。五つの欄があれば、候補が変わっても一日の流れへ戻れます。
参考にした公的資料
この記事では、こども家庭庁「障害児支援におけるこどもの意思の尊重・最善の利益の優先考慮の手引き」と、厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」を確認しました。本人の意思を多様な方法で把握することと、生活習慣・環境から休養を考える視点を参考にしています。制度や利用条件は個別の最新案内を優先する構成にしました。2026年7月25日に参照しました。